2022.03.07
2021.11.22
2021.11.21
2021.03.05
2021.09.30
禾目の曜変天目は釉薬が流れることにより美しい線状紋が特徴である。 その線状紋は濃い瑠璃色や薄い瑠璃色として現れる。 それぞれの線状紋の線は左右上下に自然に均等の太さであり、書いたものでないことがわかる。
この茶碗の形状は宋の時代に作られたものの特徴である形状と酷似している。 茶碗の高さ、口径、高台の径も、国宝のものと近い。
釉薬が焼成の時に流れることでできる線状紋が禾目の曜変天目の特徴です。 通常は釉薬は上から下に流れるものであるが、この茶碗は横や斜めに流れています。 これが自然に出来ることは大変珍しく、希少な茶碗であることがわかります。
曜変天目の特徴である群青の光彩が線状紋の中に現れます。 強い光を当てると現れるその特徴は見え方は違えど、他の曜変天目の光彩と似ています。
他の曜変天目と同様に黒釉の天目釉の浸し掛けで施釉されている。 釉薬の流下により釉薬の薄い口縁部は茶褐色、厚いところは黒色となっている。