古美術陶磁器を専門に掲載、公開しているオンライン美術館である「陶磁オンライン美術館」に当サイトの毫変盞(曜変天目)を掲載いたしました。
当サイトに掲載されている写真をわかりやすくギャラリーとして見ていただくことが可能です。>陶磁オンライン美術館で「毫変盞(曜変天目)を見る
このギャラリーは毫変盞に限らず、天目茶碗や宋代の陶磁器の勉強のために役立つ陶磁器の写真を多数掲載されています。
よろしければご覧ください。
目次
おすすめの天目茶碗
禾目天目
まず、この禾目の曜変天目を研究する上で欠かせないものとして、「禾目天目」がおすすめです。
禾目天目は焼成中に釉薬が分離し、結晶化したものが流れたことにより模様が描かれる天目茶碗です。
模様の方向や色など毫変盞と違いはありますが、近い性質をもった茶碗です。
拡大写真も掲載されているので、禾目の釉薬の流れなどがよくわかると思います。
>リンク:陶磁オンライン美術館「禾目天目」を見る
油滴天目
こちらは小碗のため形状は違いますが、油滴天目も釉薬の結晶化、分離という点においては大変わかりやすいです。
特に結晶化の際に光沢を持つことなどは、曜変天目の持つ要素に近いものとなります。
光が当たった時に輝く感じもとても美しいです。
>リンク:陶磁オンライン美術館「油滴天目」を見る
玳玻天目 鸞天目
天目茶碗といえば建窯が一番有名であり、曜変天目、油滴天目、禾目天目の多くは建窯で作られてきます。
しかし、天目茶碗には他の窯で作られている他の種類のものもございます。
その代表的なものが、吉州窯で製作されていた「玳玻天目」という茶碗です。
建窯の天目茶碗は一度施釉して窯変現象にて模様を描くのが基本ですが、吉州窯の天目茶碗は一度黒釉を施釉したのち、上から型紙を置いて黄白色の釉薬をかけることで模様を描きます。
模様の種類は鸞や鼈甲などさまざまです。
こちらは鸞=鳳凰の模様を1対と梅花の模様が描かれています。
また、形も大きく広がっており、高台が小さいのが特徴です。
天目茶碗の魅力を広めるためにもこちらの茶碗はおすすめです。
宋代の他の陶磁器
天目茶碗が作られた宋代は陶磁器が栄えた時期であり、天目茶碗以外にも青磁や黒釉など多くの陶磁器が製作されました。
天目茶碗から陶磁器に興味を持った方には是非、他の窯で製作された陶磁器をご覧いただくことをおすすめいします。
南宋官窯 弦紋蒜頭瓶
官窯とは宮廷御用達の窯のことで、宮廷で使用する品質の高い青磁の陶磁器を製造していました。
南宋は多くの天目茶碗を作られたのとほぼ同時期の青磁になります。
施釉の美しさや、全体につけられた弦のような模様の絶対的な美しさは、偶発的に作られた曜変天目とはまた違った美しさがございます。
>リンク:陶磁オンライン美術館「南宋官窯 弦紋蒜頭瓶」を見る
汝窯青磁 菊弁紋碟
汝窯とは北宋における官窯のことであり、こちらも同じように宮廷で使用される陶磁器を製造していました。
天青釉と呼ばれる、少し灰色を帯びた美しい水色をしており、釉薬に瑪瑙を入れることでピンクの光沢が表面で神秘的に輝いています。
汝窯は底まできっちり、陶磁器に釉薬を施す独自の技術を持っており、その精巧さが建窯の天目茶碗とまた違って魅力的です。
>リンク:陶磁オンライン美術館「汝窯青磁 菊弁紋碟 」を見る
中国だけでなく、その他にも日本の陶磁器など多くのものが掲載されておりおすすめです。
是非、見て見てください。